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第12回型枠工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社フジワラ、更新担当の中西です。

 

 

さて今回は

~育成~

ということで、型枠工事における人材育成の課題・原因・対策・実践事例までを深く掘り下げ、未来を支える人づくりについて考察します♪

 

 

【型枠工事の未来を育てる】

深刻な人手不足と、人材育成の在り方とは?

 

 

いま、型枠工事をはじめとする建設技能職種の多くが、慢性的な人手不足と技術継承の危機に直面しています。

特に型枠工事は、「力仕事」「高所作業」「精度要求の高さ」「一発勝負」といった特徴があり、若手が入りにくく、定着しづらい現場とされがちです。


なぜ型枠業界は人手不足が深刻なのか?


❶ 高齢化と若手不在の構造

 

  • 型枠大工の平均年齢は50歳超

  • 若年層(20〜30代)の割合は10%未満という現場も珍しくありません

  • 技能実習生に依存する構造もあり、育成が継続されにくい

📉 技能継承が“断絶寸前”の状態とも言われています。


❷ 体力的・精神的にきつい現場イメージ

 

  • 高所作業・重作業・炎天下での作業が多く、「危険」「汚れる」「きつい」=3K職場の代表格

  • 難解な構造図や加工図の理解が求められ、初学者にはハードルが高い

💬「こんな仕事、ずっと続けられない」と離れていく若者も少なくありません。


❸ 技術の“見える化”が進んでいない

 

  • 熟練者による感覚的・属人的な指導が多い

  • 作業の手順・意味・評価基準が曖昧なことも多く、成長実感を持ちにくい

📝 「何をどこまでできれば一人前か分からない」→ 離職の大きな要因です。


型枠工の育成で押さえるべき5つのポイント


✅ ① 図面読解力・計画力を段階的に育てる

 

型枠工は、ただ板を立てるだけではありません。

  • 構造図・加工図・割付図の理解

  • 数量拾い出しと段取り

  • 他職との干渉調整(鉄筋・配管・電気)も重要

📚 まずはパネル1枚の意味から学ぶステップ教育を整備しましょう。


✅ ② スキルの見える化と社内検定制度の導入

 

「できること」を可視化し、スキルに応じて評価・昇給することで、成長意欲を引き出せます

例:スキルマップ

レベル スキル内容
Lv.1 道具の名称を覚え、指示通り作業できる
Lv.2 パネル建て込みが一人でできる
Lv.3 加工図の読み取りができ、墨出し補助ができる
Lv.4 立体構造物の割付・加工ができる
Lv.5 加工帳作成・若手指導・現場管理ができる

📈 自分が今どこにいて、どこに向かっているかが分かることが、定着率を高めます。


✅ ③ 教える側の“育成力”を高める

 

熟練工がいても、「教えるのが苦手」では育成が進みません。

  • 指導の標準化:チェックリスト・動画教材・研修テキストの整備

  • OJT担当者の任命・評価制度

  • 「怒鳴る」から「伝える」へのマインド転換

👷‍♂️ “教える技術を持った型枠職人”が、これからの業界の柱になります。


✅ ④ 外国人技能実習生・特定技能者の育成環境整備

 

技能実習生は、今後の建設現場を支える大きな戦力。

  • 母国語での作業手順書、用語集

  • 写真付きマニュアル、動画教材

  • 安全教育と生活支援のセット導入

🌏 多国籍の職人を“一つのチーム”としてまとめる力が求められます。


✅ ⑤ “安心して働ける職場”をつくる

 

  • 社会保険・交通費・手当の明確化

  • 表彰制度、昇格制度、資格支援制度

  • 職長・管理職・独立支援制度の整備

💡「型枠は一生モノの仕事だ」と実感できる環境が、定着率向上に直結します。


現場の成功事例紹介


◆ 事例①:見習い3年で班長へ育成できた評価制度

 

  • スキルマップ+週1回のミニレビュー導入

  • 年2回の評価面談でフィードバック+昇給

📈 「成長を見てくれる」「評価してもらえる」という実感が定着率を押し上げた。


◆ 事例②:動画教材+iPad導入で外国人実習生が戦力化

 

  • 加工図・作業手順・道具名称をベトナム語付き動画で学習

  • スマホ・タブレットで反復学習できるようにした

🛠️ 「図面が怖くなくなった」「先に準備ができるようになった」と、3か月で一人作業デビューに成功。


“人を育てること”が、現場を育てること

 

型枠工事は、建物の精度・安全・仕上がりすべてに関わる、誇りある仕事です。
そしてこの仕事の未来を支えるのは、他でもない“人”です。

  • 技術を「見える化」

  • 評価を「仕組み化」

  • 人を「信じて育てる」

この3つが、人手不足の解消と技能継承の両方を実現するカギになります。

「人がいない」と嘆くより、「人が育つ場をつくる」ことが、今こそ必要なのです。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第11回型枠工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社フジワラ、更新担当の中西です。

 

 

 

さて今回は

~設計~

ということで、型枠工事の設計から施工完了までの流れを、現場で培ったノウハウを交えながら深掘りしてご紹介します♪

 

 

【型枠工事の真価とは】

設計から施工まで、鉄筋コンクリート構造を支える「型枠」の全工程を徹底解説!

 

型枠工事は、建築物の“かたち”を作る重要な仕事です。鉄筋コンクリート(RC)構造において、その出来栄えの良し悪しは、型枠の精度と施工技術でほぼ決まると言っても過言ではありません。


型枠工事とは?その役割と重要性


■ 型枠工事の基本的な目的

 

型枠とは、コンクリートを所定の形状に固めるための「鋳型」です。
設計図通りの寸法・形状・仕上がりにするには、精密な型枠設計と施工技術が求められます。


■ 型枠工事の主な対象

 

  • 柱・梁・壁・床(スラブ)・階段・基礎・地下構造物

  • ビル・マンション・倉庫・商業施設・橋梁・擁壁など

🧱 型枠がなければ、コンクリート構造物は1ミリも立ち上がらない。
まさに“形を作る仕事”が型枠工です。


型枠工事の流れ ~設計から施工完了まで~


✅ ① 設計図面の確認・拾い出し(墨出し準備)

 

  • 建築構造図・配筋図・施工図などから型枠の範囲、寸法、高さ、納まりを確認

  • 「拾い出し」と呼ばれる作業で、型枠の必要数量や寸法を算出

  • スラブ、梁、柱の型枠パネル・桟木・サポートなど部材のリストを作成

📐 型枠工事の精度はここで決まる。図面理解と数量把握は最初のキモです。


✅ ② 型枠加工(プレカット・プレファブ)

 

  • 加工図(割付図)をもとに、型枠材(コンパネ・パネコート・桟木など)を工場または現場で切断

  • プレカットされたパネルを使うことで、現場作業の効率と精度が向上

  • 複雑な納まりや斜め加工が必要な場合は、現場加工が併用される

🔧 「1mmのズレが後工程に大きな影響」を与える。精密加工が重要です。


✅ ③ 墨出しと型枠建て込み

 

  • 現場にて基準線(墨)を出す作業から始まる
     → 柱芯・壁芯・レベルライン・かぶり厚確保ラインの設定

  • 型枠を順次立て込み、桟木やサポートで垂直・水平を厳密に保持

  • 開口部(窓、扉、配管スペース)や電気設備のボックス埋設なども正確に型枠へ組み込み

📏 この段階で少しでもズレると、仕上がりの精度に大きく影響します。


✅ ④ 締固めと精度チェック(精度=強度)

 

  • 型枠が組み終わったら、鉄筋と型枠のかぶり厚(通常30~50mm)を確認

  • 型枠同士の隙間を埋め、コンクリート漏れやバリの発生を防止

  • 水準器・レーザー墨出し器を使って、垂直・水平・寸法を再確認

📌 型枠は“構造精度”を作る工程。ミリ単位での施工管理が当たり前です。


✅ ⑤ コンクリート打設

 

  • コンクリートを流し込む際に型枠が動かないように補強・支保工をしっかり設置

  • 振動棒(バイブレーター)を使って密実にコンクリートを充填

💡 型枠が不十分だと、コンクリートが型から漏れたり膨らんだりして重大事故につながるため、最重要工程の一つです。


✅ ⑥ 養生・脱型・後処理

 

  • コンクリートの強度が一定値に達したら、型枠を慎重に脱型

  • 脱型時にコンクリート表面を傷つけないよう注意

  • 必要に応じて型枠材の再利用や補修を行う

🧱 脱型後の「仕上がりの美しさ」が、型枠職人の腕の見せどころです。


型枠工事の現場で特に重要なポイント


◆ 精度管理と確認

 

  • 「寸法」「レベル」「かぶり厚」「垂直・直角」の確認が最重要

  • 誤差は±5mm以内が基準

  • 後工程(配管・内装・外壁)に影響を与えないよう慎重にチェック


◆ 安全管理

 

  • 高所作業や重量資材の取り扱いが多いため、落下・崩落事故に注意

  • 型枠材の端部処理、サポートの設置方法など、安全教育の徹底が必要


◆ 他工種との連携

 

  • 配筋工・設備工・コンクリート打設班との事前調整と段取りが成功のカギ

  • 「型枠が終わらないと現場が止まる」ため、スケジュール遵守が最重要課題


型枠工事は「構造物の完成度」を決める根幹の工事

 

型枠工事は、単なる下地作業ではありません。
それは、建物の精度・耐久性・仕上がりを決定づける“設計と施工の結節点”なのです。

  • 図面を読み解き、緻密に拾い出し

  • 加工・建て込みを誤差なく施工し

  • 精度を維持したまま、次工程へバトンを渡す

この一連の流れが、“一流の型枠工事”の本質です。

次回もお楽しみに!

 

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第10回型枠工事雑学講座

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さて今回は

~鉄則~

ということで、型枠工事を確実に成功させるための6つの鉄則について詳しく解説します♪

 

型枠工事は、コンクリート建築において構造物の形状・強度・精度を決定する最も重要な工程の一つです。型枠の施工精度が低いと、コンクリートの品質や建物の耐久性に悪影響を及ぼし、場合によっては建築物の強度不足やひび割れ、崩壊のリスクにもつながります。そのため、型枠工事には「正確な設計」「施工精度」「安全対策」「品質管理」といった厳格なルールが求められます。


1. 鉄則① 型枠設計と施工計画の徹底|精度を左右する準備作業

型枠工事では、正確な設計と施工計画が品質のカギを握ります。施工計画が不十分だと、現場での手戻りや精度の低下を招き、工期の遅延やコスト増加につながる可能性があります。

① 型枠設計の基本原則

構造図・型枠図の精査

  • 設計図と型枠施工図を照合し、コンクリートの仕上がり寸法・鉄筋配置・開口部の位置を正確に確認する。
  • 型枠の剛性と安定性を考慮した設計を行い、施工中の変形を防ぐ。

型枠材の適正選定

  • 使用回数・コスト・施工条件を考慮し、木製・鋼製・樹脂型枠のいずれを選択するか決定する。
  • 仕上げ精度が求められる部分には合板型枠、高耐久が必要な部分には鋼製型枠を使用するなど、用途に応じた型枠材を選定。

打設方法に合わせた型枠配置

  • コンクリート打設時の圧力(側圧)を考慮し、適切な支保工(サポート)を配置する。
  • コンクリート打ち継ぎ位置を事前に設定し、施工しやすいように型枠を組む。

2. 鉄則② 正確な型枠の組立|施工精度を向上させるポイント

① 型枠の水平・垂直を厳密に調整

墨出し(位置決め)の正確性を確保

  • レーザー測定器や水準器を活用し、型枠の水平・垂直を正確に設定。
  • 型枠が歪むと、コンクリート打設時にズレが発生し、仕上がりに影響を与えるため厳密に調整する。

締め付け強度を均等に保つ

  • 型枠パネルの継ぎ目部分に隙間ができないように適切な締め付けを行う
  • コンクリート圧力(側圧)に耐えるため、セパレーターやフォームタイを適正な間隔で配置する。

3. 鉄則③ 型枠の剛性と強度確保|崩壊や変形を防ぐ

コンクリート打設時には、型枠に強い圧力がかかるため、型枠の強度と剛性を確保することが重要です。型枠が変形すると、コンクリートの仕上がりが悪くなり、施工不良の原因になります。

① 型枠の強度を確保する方法

適切な支保工(サポート)を設置する

  • 柱や壁の型枠は、支保工を適切に配置し、変形や崩壊を防ぐ
  • 梁やスラブの型枠は、支柱間隔を適正に設定し、たわみを防止。

セパレーターやフォームタイの適正配置

  • コンクリートの側圧に耐えるように、適正な間隔でセパレーターを配置する。
  • フォームタイの締め付けを均一に行い、型枠が変形しないよう調整する。

施工時の振動による型枠変形の防止

  • コンクリート打設時の振動で型枠がズレないように仮固定(くさび打ち)を行う
  • 強風の影響を考慮し、外部支柱の補強を行う。

4. 鉄則④ コンクリート打設時の注意点|型枠破損を防ぐ

型枠工事では、コンクリート打設時に発生する「打設圧力(側圧)」を適切に管理することが必要です。型枠が耐えられないと、変形や崩壊のリスクが高まります。

① コンクリート打設時のポイント

適切な打設速度を守る

  • 一気に大量のコンクリートを流し込まない(急激な側圧の増加を防ぐ)。
  • 層ごとに分けて打設し、時間をかけて型枠内部の圧力を均等にする。

バイブレーターの適正使用

  • コンクリートの密度を均一にするため、バイブレーター(振動機)を適切に使用する
  • 振動が強すぎると型枠が破損するため、施工者の経験と技術が重要。

5. 鉄則⑤ 型枠の解体|適切なタイミングと方法を守る

① 型枠の解体時期の目安

一般的な型枠解体の基準

  • 柱・壁 → 24〜48時間後
  • 梁 → 7〜10日後
  • スラブ → 14日以上(気温や強度による)

十分な養生期間を確保する

  • 強度が不足していると、解体時にコンクリートが崩れるリスクがある。
  • 気温・湿度による硬化の進行を考慮し、解体のタイミングを調整。

無理な力をかけず、丁寧に取り外す

  • 型枠を乱暴に剥がすと、コンクリート表面が剥離し、美観や強度に悪影響を及ぼす。

6. まとめ|型枠工事の鉄則を守り、高品質な施工を実現する

施工計画を徹底し、正確な型枠設計を行う
型枠の組立時は水平・垂直を厳密に管理する
強度と剛性を確保し、コンクリート打設時の変形を防ぐ
打設時の圧力を適切に管理し、型枠の破損を防ぐ
解体時期を守り、無理のない方法で型枠を外す

これらの鉄則を守ることで、高品質なコンクリート構造を実現し、安全で長寿命な建築物を施工することができます。

 

 

 

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第9回型枠工事雑学講座

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さて今回は

~歴史~

ということで、今回は、型枠工事の歴史、その発展の背景、そして現代における型枠工事の技術革新について深く掘り下げます♪

 

建築や土木工事において、型枠工事は構造物の品質と精度を決定する重要な工種の一つです。型枠工事は、コンクリートを打設する際にその形状を作り出す役割を持ち、建築のデザイン性や耐久性にも大きく影響を与えます。

型枠工事の技術は、コンクリート建築の発展とともに進化し、古代の石造建築から現代の高層ビル建設まで、歴史を通じて改良が重ねられてきました。


1. 型枠工事の起源|古代文明における建築技術

① 古代エジプト(紀元前3000年頃)|石造建築と型枠の原型

古代エジプトでは、ピラミッド建設の際に石灰岩や花崗岩をブロック状に切り出し、積み上げる建築技法が採用されました。しかし、すでにこの時代から、粘土や木製の枠を使ってレンガや石の成形が行われていました。

粘土を使った型枠の使用

  • 太陽で乾燥させる「日干しレンガ(アドベ)」を成形するために、木枠や石型を利用。
  • ナイル川流域では、粘土と藁を混ぜたブロックを型枠に流し込んで固める技術が存在。

この技術が、後のコンクリート建築における型枠工事の基礎となりました。


② 古代ローマ(紀元前1世紀〜5世紀)|ローマン・コンクリートと型枠の発展

ローマ帝国では、「ローマン・コンクリート(ポゾランコンクリート)」と呼ばれる火山灰を混ぜたコンクリートが開発されました。これにより、より自由な形状の建築物が可能となり、型枠技術も発展しました。

型枠技術の進化

  • 丸いアーチやドームを建設するために、木製の型枠(センタリング)が使用された。
  • パンテオン(紀元2世紀)などの建築では、型枠を使って巨大なコンクリート構造を形成。
  • コロッセオの建築にも型枠技術が応用され、石材とコンクリートの併用が進んだ。

古代ローマの技術は、後のヨーロッパ建築や近代コンクリート工法へと受け継がれていきました。


2. 中世ヨーロッパから近代へ|型枠工事の発展

① 中世(5世紀〜15世紀)|石造建築が主流

中世ヨーロッパでは、ゴシック建築などの石造建築が主流であり、型枠を使ったコンクリート建築は一時的に衰退しました。しかし、アーチやドームの施工では、依然として木製型枠が使われていました。

石造建築における型枠の利用

  • 大聖堂や城壁のアーチ部分を作る際に、木製の型枠(支保工)が利用された。
  • 石工職人が精巧なカット技術を駆使し、石同士を組み合わせる方法が主流に。

② 産業革命(18〜19世紀)|コンクリートの復活と型枠技術の進化

18世紀末から19世紀にかけて、コンクリート技術が復活し、型枠工事の発展が加速しました。

ポルトランドセメント(1824年)の発明

  • イギリスのジョセフ・アスプディンが「ポルトランドセメント」を発明し、近代的なコンクリート工法が確立。
  • これにより、コンクリートを型枠に流し込んで建築する方法が主流となる。

鉄筋コンクリート(RC)の登場(19世紀末)

  • 19世紀末には、フランスの建築家フランソワ・アンヌビックが鉄筋コンクリート(RC)を開発。
  • これに伴い、型枠工事もより精密な施工が求められるようになった。

この時代の進化により、型枠は単なる補助的な工法ではなく、建築の品質を左右する重要な技術となりました。


3. 日本における型枠工事の歴史

① 明治時代(1868〜1912年)|西洋技術の導入

明治時代、日本にも西洋のコンクリート建築技術が導入されました。

日本初の鉄筋コンクリート建築(1903年)

  • 東京・鹿鳴館の改築工事で、鉄筋コンクリートと型枠工事が初めて採用
  • 鹿島組や大林組などの建設会社が型枠技術を本格的に導入。

② 昭和時代(1920〜1980年)|都市開発と型枠工事の発展

関東大震災(1923年)による耐震建築の普及

  • 鉄筋コンクリート構造の建築が急増し、型枠工事の需要が拡大。
  • プレキャストコンクリート(PC工法)の導入により、型枠の効率化が進む。

高度経済成長期(1950〜1970年代)の建設ラッシュ

  • 高層ビル、地下鉄、高速道路、ダムなど、大規模建設プロジェクトが増加。
  • 合板型枠・金属型枠の導入により、施工スピードが向上。

4. 現代の型枠工事|技術革新と持続可能な施工

型枠の種類と進化

  • 木製型枠 → コストが低いが、耐久性に課題。
  • 鋼製型枠 → 繰り返し使用可能で環境負荷が低い。
  • プラスチック型枠 → 軽量で施工しやすい。

省力化と自動化技術の導入

  • 型枠のプレハブ化ロボットによる施工が進む。
  • BIM(Building Information Modeling)を活用し、型枠設計の最適化が可能に。

環境配慮型の施工技術

  • 再利用可能な型枠材料の活用が進み、廃棄物削減に貢献。

5. まとめ|型枠工事は建築技術の進化と共に発展してきた

古代エジプト・ローマ時代から、木製型枠を活用した建築が発展。
産業革命以降、鉄筋コンクリートとともに型枠技術が急速に進化。
現代では、省力化・環境配慮・BIM技術の活用が進み、より高精度な型枠工事が実現。

今後も、型枠工事は建築技術と共にさらなる進化を遂げるでしょう。

 

 

 

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第8回型枠工事雑学講座

皆さんこんにちは!

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さて今回は

~施工後の流れ~

ということで、型枠工事の施工後に行うプロセスとその特徴、適切な管理方法、品質確保のポイント について詳しく解説します♪

 

型枠工事は、コンクリートを所定の形状に固めるための仮設工事 ですが、施工後のプロセスも非常に重要です。型枠を取り外した後、適切な処理を行わなければ、コンクリートの強度不足や仕上がりの不良につながり、建築全体の耐久性に影響を及ぼす可能性 があります。


1. 型枠工事の施工後の基本プロセスとは?

型枠工事の施工が完了した後、以下のプロセスを経てコンクリート構造物の品質を確保します。

① コンクリートの養生(硬化・強度発現)
② 型枠の脱型(型枠を外す作業)
③ コンクリート表面の仕上げ(仕上がり確認・補修)
④ 強度試験(品質検査)
⑤ 仕上げ工事(次工程への準備)

📌 これらのプロセスを適切に管理することで、建築物の耐久性や安全性を確保できる!


2. コンクリートの養生:強度を確保するための重要なプロセス

(1) 養生の目的

コンクリートは、打設直後は柔らかく、水分を含んでいる状態 です。この水分が急激に失われると、強度不足やひび割れが発生する原因 となります。適切な養生を行うことで、コンクリートが計画通りの強度を発現し、耐久性を確保することが可能 です。

(2) 養生の方法

湿潤養生 → 水を撒いたり、濡れたシートで覆うことで、水分の蒸発を防ぐ
散水養生 → 表面が乾燥しないように定期的に散水し、適切な水分を保持する
シート養生 → 養生シートやビニールを覆い、乾燥を防ぐと同時に温度管理を行う
蒸気養生 → 工場生産のプレキャストコンクリートなどで用いられ、蒸気をあてて早期強度を発現させる

(3) 養生期間の目安

一般的なコンクリート → 3日~7日程度の養生が必要(気温が低い場合は10日以上)
高強度コンクリート → 養生期間が長めに必要(7日~14日以上)

📌 適切な養生を行うことで、コンクリートのひび割れや強度不足を防ぎ、建物の寿命を延ばすことができる!


3. 型枠の脱型:適切なタイミングと注意点

(1) 脱型の目的と注意点

型枠を外す作業(脱型)は、コンクリートが十分に固まった後に行う必要があります。早すぎるとコンクリートが変形したり、ひび割れが発生する ため、慎重な判断が必要です。

(2) 脱型のタイミング

コンクリートの硬化時間は気温や湿度によって変わりますが、一般的な目安は以下の通りです。

側面の型枠(壁・柱の側面)24~48時間後
スラブ・梁(上部の型枠)7日~14日後(設計強度の50%以上を発現後)
地下構造などの重要部位14日以上の養生が推奨される場合もある

📌 早すぎる脱型は強度不足を引き起こし、遅すぎると作業効率が低下するため、適切なタイミングを見極めることが重要!


4. コンクリート表面の仕上げと補修

(1) 仕上がりのチェックポイント

脱型後、コンクリートの表面に以下のような問題がないかを確認します。

ジャンカ(粗骨材が集中し、表面が荒れている部分)
気泡(型枠とコンクリートの間に空気が残り、小さな穴が開いている状態)
クラック(細かいひび割れ)
色むら(均一な仕上がりになっていない)

(2) 補修方法

ジャンカの補修 → モルタルを塗布して仕上げを整える
気泡・ひび割れ補修 → 専用の補修材を使い、表面を均一にする
仕上げの研磨 → 表面の凹凸を削り、なめらかに整える

📌 脱型後の仕上げが、建築物の美観や耐久性を左右する!


5. 強度試験:品質を保証するための重要なプロセス

型枠を外した後、コンクリートの強度を確認するために圧縮試験や超音波試験 などの検査を行います。

圧縮強度試験 → コンクリートのサンプルを破壊試験機で押しつぶし、強度を測定
超音波試験 → 非破壊でコンクリート内部の品質をチェックする方法
コア抜き試験 → 実際の構造物から一部を採取し、強度を測定

📌 品質検査を適切に行うことで、建築物の安全性を確保!


6. 仕上げ工事(次工程への準備)

型枠工事が完了し、コンクリートの品質が確認された後、次の仕上げ工程に進みます。

防水処理(屋上・地下) → 防水塗装やシート防水を施工
仕上げモルタル塗り(壁・床) → 表面を滑らかに整え、仕上げ材の施工準備
鉄骨や設備の取り付け → 建築の最終工程に向けた準備

📌 施工後の適切な管理と仕上げが、高品質な建築物の完成に直結する!


7. まとめ:型枠工事後の適切な管理が建築の品質を左右する!

養生を適切に行い、コンクリートの強度を確保
型枠の脱型タイミングを適切に判断し、仕上がりを守る
コンクリート表面の仕上げを行い、美観と耐久性を向上
強度試験を実施し、安全性を確保
仕上げ工事を適切に進め、次工程へスムーズに移行する

🏗 型枠工事後の管理を徹底し、高品質なコンクリート構造物を実現しよう!

 

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第7回型枠工事雑学講座

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さて今回は

~組み方~

ということで、型枠工事の基本的な役割、組み方の種類と特徴、施工の流れ、品質を確保するためのポイント について詳しく解説します♪

 

型枠工事は、コンクリートを流し込み、建築物の形状を作るための重要な工事 です。型枠が正しく組まれなければ、コンクリートの強度や仕上がりに大きな影響を与えるため、高い精度と技術が求められます


1. 型枠工事とは?基本的な役割

型枠工事は、鉄筋コンクリート構造物のコンクリートを所定の形状に固めるための仮設工事 です。コンクリートは液状で打設されるため、型枠がなければ形を維持することができません。また、型枠が適切に組まれないと、コンクリートが漏れたり、歪んだり、強度不足になるリスクがある ため、慎重な施工が求められます。

型枠工事の主な役割

コンクリートを希望の形に成形する
打設時の圧力に耐え、正確な寸法を確保する
コンクリート硬化後、スムーズに脱型できるように設計する
仕上げ面の品質を向上させる

📌 型枠はコンクリート構造の「骨組み」を作るための重要な要素!


2. 型枠の組み方とその特徴

型枠の組み方は、建築物の構造や施工条件に応じて異なります。以下に、代表的な型枠の組み方とその特徴を紹介します。


(1) 在来工法型枠(従来工法)

木製の合板(コンパネ)や桟木を使用して型枠を作る、最も一般的な工法。

特徴
自由な形状に対応可能(現場で加工しやすい)
コストが比較的安い(材料費が安価で入手しやすい)
施工が容易で、特殊な設備が不要
手作業が多いため、作業効率がやや低い

適用場所
小規模建築の基礎工事や柱・梁の型枠
特殊形状のコンクリート構造物

📌 在来工法は、自由度が高いが、人手がかかるため工期に影響することも!


(2) パネル型枠工法(ユニット型枠)

工場であらかじめ製作されたパネルを現場で組み立てる工法。

特徴
施工スピードが速い(パネルを組み合わせるだけで済む)
精度が高く、品質が安定しやすい
繰り返し使用できるため、コスト削減につながる
自由な形状には対応しづらい

適用場所
マンション・オフィスビルなどの壁や床の型枠
工場や倉庫の大規模建築

📌 プレキャスト工法とも相性が良く、工期短縮を重視する現場に最適!


(3) ラス型枠(メタルフォーム型枠)

金属製のラス(メッシュ状の板)を型枠として使用する工法。

特徴
軽量で施工が容易
コンクリートとの密着性が良く、仕上がりが綺麗
型枠を取り外す手間が不要な場合が多い(埋め込み型)
強度がやや低いため、大規模な構造物には不向き

適用場所
住宅の壁や天井の軽量コンクリート部分
補強が必要な部分の施工

📌 ラス型枠は、軽量化や施工性を重視する場面で活躍!


(4) 断熱型枠(EPS型枠工法)

発泡スチロール(EPS)製の型枠を使用し、断熱材としてそのまま残す工法。

特徴
コンクリート打設後も断熱材として機能する
軽量で、施工が簡単
省エネ性能が向上し、冷暖房コストを削減できる
コストがやや高め

適用場所
省エネ住宅の壁や床の施工
寒冷地の建築物

📌 近年、環境配慮型建築で採用が増えている注目の型枠工法!


3. 型枠工事の施工プロセス

型枠工事は、以下の手順で慎重に進められます

① 墨出し(基準線の設定)

設計図に基づき、正確な位置に型枠を設置するための基準線を引く

② 型枠の組立

パネルや木枠を組み立て、所定の形状を作る
鉄筋と干渉しないように調整する

③ 支保工の設置(補強)

コンクリート打設時の圧力に耐えられるように、補強材を設置

④ コンクリート打設

型枠内にコンクリートを流し込み、均一に締固める

⑤ 養生・脱型

コンクリートが固まった後、型枠を慎重に取り外す
表面の仕上げ処理を行い、品質を確認

📌 正確な施工管理が、型枠工事の品質を決めるポイント!


4. 型枠工事の品質を確保するためのポイント

型枠の強度と精度を確保する(歪みがないように調整)
コンクリート圧力に耐えられる支保工を適切に設置する
コンクリート打設時の振動や温度管理を徹底し、品質を安定させる
脱型時のタイミングを慎重に判断し、表面の仕上がりを確認する

📌 型枠の精度が、最終的なコンクリート構造物の品質を左右する!


5. まとめ:型枠工事はコンクリート構造の要!

型枠工事は、コンクリート建築の形状を決める重要な工事
在来工法・パネル型枠・ラス型枠・断熱型枠など、用途に応じた組み方がある
施工精度と型枠の強度管理が、コンクリートの品質を左右する
近年は省エネ・環境配慮型の型枠工法も普及しつつある

🏗 適切な型枠工事を行うことで、高品質なコンクリート建築を実現しよう!

 

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第6回型枠工事雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社フジワラ、更新担当の中西です。

 

 

 

本日は第6回型枠工事雑学講座!

今回は、型枠工事の未来についてです。

 

 

 

型枠工事はこれまで熟練の職人技に頼ってきた部分が大きいですが、近年の技術革新により、未来はさらに明るくなっています。

今回は、型枠工事の未来を支える新しい技術や取り組みをご紹介します!

 

 

 

1. 新素材の登場:環境にも優しい型枠工事

型枠工事で使用される木材や金属の代わりに、新しい素材が次々と登場しています。

これらの素材は、環境への配慮だけでなく、作業効率や現場の安全性にも寄与しています。

 

 

リサイクル可能なプラスチック型枠

従来の木材型枠に比べて、再利用できるプラスチック型枠が注目されています。

軽量で扱いやすく、耐久性が高いため、何度も使えるのが特徴です。

これにより、廃材を減らし、工事現場の環境負荷を大幅に軽減できます。

 

 

軽量で高強度な素材の開発

炭素繊維強化プラスチック(CFRP)やガラス繊維強化プラスチック(GFRP)など、軽くて丈夫な素材が使われ始めています。

これにより、現場での持ち運びが楽になり、職人の作業負担が軽減されています。

 

 

 

2. デジタル技術の活用:精度と効率の向上

建設業界全体でデジタル技術の導入が進んでおり、型枠工事も例外ではありません。

これらの技術は、作業の精度と効率を大幅に向上させています。

 

 

3Dスキャンで現場をデジタル化

現場を3Dスキャンしてデジタルデータとして保存することで、現場の状況を正確に把握できるようになりました。

これにより、型枠の設置箇所や寸法が事前に確認でき、ミスが減少します。

 

 

CADソフトを使った設計

CAD(コンピューター支援設計)を活用することで、複雑な型枠の設計もスムーズに行えます。

従来手書きで行っていた図面作成が効率化され、より正確な型枠工事が可能に。

設計段階でのシミュレーションも行えるため、現場での手戻りを防ぎます。

 

 

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の導入

BIM技術を活用することで、建物全体の設計データを共有し、型枠工事の位置や規模を他の施工工程と連携して進められるようになります。

これにより、現場全体の効率が向上します。

 

 

3. 自動化とロボットの進化:人と機械の協力で安全性アップ

建設業界の人手不足が問題となる中、自動化技術やロボットの導入が型枠工事にも広がっています。

 

 

ロボットによる型枠設置

重い型枠を持ち運んで設置する作業は、ロボットが担うことで安全性が大幅に向上します。

特に高所での作業では、落下事故のリスクが軽減され、職人の負担も軽くなります。

 

 

ドローンを使った監視と点検

ドローンが現場を飛び回り、型枠の設置状況やコンクリートの充填具合をチェックします。

これにより、職人が高所や危険な場所で直接作業する必要が減り、安全性が向上します。

 

 

自動化された振動機(バイブレーター)

コンクリートを均一に充填するための振動機が自動化され、ムラのない施工が可能になります。

これにより、コンクリートの強度が安定し、建物全体の品質向上に寄与します。

 

 

 

以上、第6回型枠工事雑学講座でした!

次回の第7回もお楽しみに!

 

 

 

 

 

 

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第5回型枠工事雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社フジワラ、更新担当の中西です。

 

 

本日は第5回型枠工事雑学講座!

今回は、型枠工事の安全対策についてです。

 

 

型枠工事は、コンクリート建造物の形を作るだけでなく、現場で働く職人たちの安全を確保することも非常に重要です。

今回は、型枠工事の現場で行われている具体的な安全対策について、詳しくご紹介します!

 

 

 

1. 安全装備の徹底

型枠工事では、ヘルメットや安全帯などの安全装備が欠かせません。

これらの装備が、万が一の事故を防ぎます。

 

 

ヘルメットと安全靴

現場では重い資材や工具を扱うため、頭や足を守る装備は必須です。

ヘルメットは落下物から頭を守り、安全靴は重いものが足に落ちても怪我をしないように設計されています。

 

 

安全帯(ハーネス)

高所での作業が多い型枠工事では、落下事故を防ぐために安全帯が必須です。

しっかりとした支柱や安全ネットに装着して作業を進めます。

最近では、フルハーネスと呼ばれるタイプが一般的で、体全体をサポートしてくれる安心感があります。

 

 

手袋とゴーグル

手を保護する作業用手袋や、粉塵や飛び散るコンクリートから目を守るゴーグルも、現場での必須アイテムです。

 

 

 

2. 定期的な点検とチェック体制

安全な作業環境を維持するためには、日々の点検とチェックが欠かせません。

 

工具や足場の点検

毎朝の作業前や終了後には、使用する工具や足場の状態を必ず点検します。

ネジの緩みや亀裂がないか確認し、万全の状態で作業をスタートします。

 

 

足場の設置と補強

足場がしっかりと設置されているか、重い型枠を支える強度が十分かを確認します。

これが不十分だと、作業中に足場が崩れる可能性があるため、職人たちはここに特に気を配っています。

 

 

作業前のミーティング

毎朝、作業開始前に全員でミーティングを行い、その日の作業内容や注意事項を共有します。これにより、現場全体で安全意識を高めています。

 

 

 

3. チームワークによる安全確保

型枠工事は、職人同士の連携が非常に重要な仕事です。

チーム全員で安全を意識し合うことで、事故を未然に防ぎます。

 

 

声掛けの徹底

「そこ滑りやすいよ!」「この資材重いから注意して!」といった声掛けは、現場でのコミュニケーションの基本です。

危険を見逃さず、全員が安心して作業できる環境を作ります。

 

 

補助作業の徹底

重い型枠を持ち上げる際は、一人ではなくチームで行います。

また、周囲に注意を払いながら作業を進めることで、誰かが怪我をするリスクを最小限に抑えています。

 

 

 

4. 環境に応じた柔軟な対応

型枠工事の現場は、日々状況が変わります。

天候や現場の条件によって安全対策を柔軟に調整することが求められます。

 

 

天候への対応

雨の日や強風の日には、作業を中断することもあります。

滑りやすい足場や飛散物のリスクが高まるため、安全を最優先に判断します。

 

 

夜間作業の安全対策

夜間作業では、照明を十分に設置し、暗い場所がないようにします。

加えて、反射素材が付いた作業服を着用することで、視認性を高めています。

 

 

 

以上、第5回型枠工事雑学講座でした!

次回の第6回もお楽しみに!

 

 

 

 

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第4回型枠工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社フジワラ、更新担当の中西です。

 

 

本日は第4回型枠工事雑学講座!

今回は、型枠工事の魅力とやりがいについてです

 

型枠工事は、目立つ仕事ではないかもしれませんが、建物の安全性と美しさを支える、とても重要な役割を担っています。

今回は、この仕事の魅力や、職人たちが感じるやりがいについて詳しくお話しします!

 

 

1. 地道な作業が未来を支える

型枠工事の成果は、直接的には完成した建物の中に隠れてしまいます。

しかし、その基礎や柱、壁が何十年も建物を支え続けるのです。

 

「街を作る」実感

完成した建物を見て、「自分があの建物の土台を作ったんだ!」と思える瞬間は、何物にも代えがたい達成感があります。

街のランドマークや、大勢の人が利用する施設を支える一部になれるのは、とても誇らしいですよね!

 

後世に残る仕事

型枠工事で関わった建物が長く使われることで、子どもや孫の世代にまで「自分たちが関わった建物がここにある」と伝えられるのも、型枠工事の魅力のひとつです。

 

 

2. チームで成し遂げる達成感

型枠工事は、一人でできるものではありません。

複数の職人が力を合わせて進める、チームワークの重要な仕事です。

 

声を掛け合いながら作業

重い型枠を持ち上げたり、コンクリートを流し込んだりする作業では、互いに声を掛け合いながら進めます。

「ちょっと右!」「そのまま!」といった掛け声が、現場の活気を作り出します。

 

仲間との連携プレー

型枠工事では、それぞれの役割が明確です。

誰が何をするかを分担し、みんながスムーズに動けるように考えられた作業計画も魅力的な部分です。

一つの作業が成功するたびに、チームで達成感を分かち合えるのがこの仕事の楽しさです。

 

完成後の喜び

コンクリートがしっかりと固まり、型枠を外したときに見える完成形。

これをチームで確認する瞬間は、いつも胸が熱くなります。

 

 

3. 職人としての誇り

型枠工事には高度な技術と経験が求められます。

そのため、職人としての成長を実感できるのもやりがいの一つです。

 

精密さが求められる仕事

型枠工事では、ミリ単位の精度が必要です。

完成後に「自分の仕事は完璧だった」と誇れるのは、職人としての大きなやりがいになります。

 

経験が活きる現場

現場ごとに異なる条件や課題をクリアしていく中で、どんどん経験が蓄積されます。その経験が次の現場で役立つのは、この仕事の醍醐味です。

 

 

4. 街を支える「縁の下の力持ち」

型枠工事は建物を支える重要な仕事でありながら、完成した建物の裏側に隠れてしまうことが多いです。

しかし、だからこそ「縁の下の力持ち」として、目立たない部分で社会を支える誇りがあります。

 

地元の建物に関わる喜び

自分の住む街や地域の建物に関わると、その建物を訪れるたびに誇らしい気持ちになります。

「この建物を自分たちが作った!」と思えるのは、他の職業にはなかなかない魅力です。

 

 

以上、第4回型枠工事雑学講座でした!

次回の第5回もお楽しみに!

 

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第3回型枠工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社フジワラ、更新担当の中西です。

 

本日は第3回型枠工事雑学講座!

今回は、型枠工事に必要な道具と技術についてです

 

型枠工事には、職人の腕前だけでなく、道具や機械の力が欠かせません。

今回は、型枠工事に使われる道具や技術について詳しく解説します。

どれも一つひとつが重要で、これらを駆使することで精度の高い作業が実現するんです!

 

 

1. 型枠工事で使う主な道具

型枠工事の現場では、さまざまな道具が使用されます。

それぞれの役割を知ると、職人の作業がもっと身近に感じられるかもしれません。

 

ハンマーと釘

型枠をしっかり固定するために欠かせないアイテムです。

木材の型枠を組み立てる際に使われるほか、釘を抜いて型枠を解体するときにも活躍します。

 

水準器

水平や垂直を確認するための必須アイテム。

これがないと、型枠が正確に設置されず、建物の仕上がりにも影響します。

現場では、常に水準器で確認をしながら作業が進められます。

 

鋸(のこぎり)や電動工具

型枠を正確な寸法に切るための道具です。

特に電動の丸ノコやドリルは、スピードと精度を両立させるために欠かせません。

効率よく作業を進めるために、職人たちはこれらの道具を巧みに使いこなします。

 

クランプ

型枠同士を固定するための道具です。

コンクリートの重みに耐えるために、型枠がしっかり固定されていることが重要です。

 

振動機(バイブレーター)

コンクリートを流し込む際に使用される道具で、型枠内のコンクリートを均一にするために欠かせません。

これを使うことで、気泡が抜けて丈夫なコンクリートが出来上がります。

 

 

2. 型枠工事の技術ポイント

型枠工事は、ただ道具を使えば良いというわけではありません。

職人の腕前が光るポイントをご紹介します!

 

正確な寸法管理

型枠工事では、ミリ単位の精度が求められます。

わずかなズレでも、建物全体のバランスや強度に影響を与えてしまうため、職人たちは集中力を切らさずに作業を行います。

 

効率的な作業計画

型枠工事は、多くの工程が密接に関連しているため、作業計画が重要です。

材料の準備、道具の配置、作業の順序などを事前にしっかり計画することで、スムーズに進行します。

 

現場での即興対応力

図面にはないイレギュラーな状況が現場では頻繁に発生します。

その場での判断力や対応力も、職人としての重要なスキルです。

 

美しい仕上がりへのこだわり

型枠を外したときに、コンクリートの表面がきれいに仕上がっていることも重要です。

細かい部分まで手を抜かず、見た目にもこだわるのがプロの仕事です。

 

 

3. 職人と道具のコンビネーションが生む品質

型枠工事では、道具と職人の技術が絶妙に組み合わさることで、高品質な建物の基盤が作られます。

 

道具が精度を引き出す

水準器や電動工具のおかげで、寸法や角度の精度が格段に向上。

職人の作業効率もアップします。

 

職人が道具を最大限に活用

一方で、道具を使いこなすのは職人の経験やスキル。

長年の経験から培った知識が、最終的な仕上がりに大きく影響します。

 

 

以上、第3回型枠工事雑学講座でした!

次回の第4回もお楽しみに!

 

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私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

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