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皆さんこんにちは!
株式会社フジワラ、更新担当の中西です。
型枠の品質管理と耐久性アップ
型枠工事は“組立てる仕事”であると同時に、“守る仕事”でもあります。
11月は、現場稼働が高まる一方で、資材の劣化や破損が増えやすい時期。
冬を迎える前に、型枠パネル・金物・サポート類を見直すことが、長期的コスト削減にもつながります。
| 点検箇所 | チェック内容 | 対策 |
|---|---|---|
| コンパネ表面 | 剥離剤のムラ・塗装剥がれ | 再塗布 or 交換 |
| 桟木・根太 | 反り・割れ・ねじれ | 交換 or 乾燥補正 |
| 金物 | 変形・サビ | グリス塗布・交換 |
| パネル角部 | 欠け・段差 | エポキシ補修 or カット修正 |
| 接合ビス | ゆるみ・折損 | 定期締付・交換 |
特に11月は湿度が下がるため、木製パネルが乾燥して反りやすい。
保管時は水平に重ね、日射を避けた環境で保つことが重要です。
パイプサポートや型枠金物は、現場の生命線。
以下の項目は冬前に必ず点検を。
ナット・ピン部のグリスアップ
ボルトネジ山のサビ落とし
クランプ・単管の曲がり点検
保管時は立てずに横置き、倒壊防止柵を設ける
こうした日々の積み重ねが、事故防止にも直結します。
寒くなると、剥離剤の粘度が上がり、塗布ムラが出やすくなります。
→ スプレーガンのノズル詰まり、過剰塗布による「型枠焼き付き」注意。
11月以降は低温用剥離剤を使用し、保管も室内に切り替えましょう。
年末に向けてヤードが混雑するため、今のうちに在庫・整備済み・廃棄予定を分類。
“来期持ち越し用”と“今期で終わる現場用”を分けて保管
撤去資材の積みすぎ注意(崩落防止柵を設ける)
フォークリフト搬出ルートの安全確保
整備ヤードを整えることは、次現場のスタートスピードを高める最短ルートです。
型枠資材は“現場の財産”。
11月の点検・整備・整理で、冬を安全に乗り切り、次の現場へつなげましょう。
「型枠を守る=現場を守る」——それが職人の矜持です。
株式会社フジワラでは、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。
皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

皆さんこんにちは!
株式会社フジワラ、更新担当の中西です。
年度後半の繁忙期
11月。公共・民間問わず、年度後半の現場がピークを迎える時期です。
「年内にここまで」「年末までに打設まで持っていきたい」——
そんな声が現場に響く季節。
型枠職人たちにとっては、スピードと精度を両立させる腕の見せ所です。
限られた人員・短い日照時間の中で進める11月現場。
生産性を上げる鍵は「段取り」にあります。
段取りの3原則:
図面読み込み(開口・逃げ・芯ズレの事前確認)
資材搬入と配置(クレーン・フォークリフトとの調整)
組立順序と分担の明確化(誰がどこまでやるか)
特にこの時期は、日没が早く照明が必須。
照明計画を怠ると、午後4時以降の作業効率が一気に落ちます。
照明位置の工夫ひとつで「1日あたり30分の作業短縮」が可能です。
繁忙期は、材料置き場が乱れやすい。
しかし整理整頓は単なる美化ではなく、労災防止と工程短縮の要です。
整理整頓のポイント
型枠パネルはサイズ別・使用頻度別に区分
釘・ボルト・サポートは「作業単位」ごとにセット化
残材はその日のうちに廃棄 or まとめ保管
通路確保でクレーン作業もスムーズに
現場でありがちな「資材探しのロス」は、1日10分でも月で換算すれば数時間分のムダ。
“探さない現場”が強い現場です。
11月〜12月前半は、構造体の仕上げ工程に突入する現場が多くなります。
つまり、型枠業者にとっては脱型→清掃→再利用→次現場のサイクルが一気に早まる時期。
脱型材の破損チェック
パネル角部の欠け補修
コンパネ再塗装(剥離防止)
パイプサポートのねじ部グリスアップ
整備済み型枠を常に“次に使える状態”で管理することで、年末繁忙を乗り切れます。
11月は寒さと忙しさが重なり、ミスや疲労が増える時期。
班長・職長は「声かけ」と「休憩タイミングの見極め」を意識しましょう。
「焦るより丁寧に」「安全第一」を口癖に
寒冷による指の動き鈍化に注意
夜間作業では交代制・短時間集中を徹底
「ケガをしない」「事故を起こさない」ことが、最大の生産性アップです。
11月は、工期・寒さ・安全――すべてが重なる最も忙しい時期。
その中で現場を支えるのは、段取り・整理・チームの連携。
今年もあと少し、焦らず確実に、最高の仕上がりで年を越しましょう。
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皆さんこんにちは!
株式会社フジワラ、更新担当の中西です。
型枠精度とコンクリート管理
秋も深まり、朝晩の冷え込みが一気に増す11月。
現場に立つ型枠職人にとって、この時期は**「気温との戦い」**が始まる季節でもあります。
気温が下がると、コンクリートの硬化速度や膨張・収縮挙動が変化し、型枠の組立精度や脱型タイミングに直接影響を与えます。
今日は、そんな11月ならではの「気温変化と型枠管理」について、現場視点で深く掘り下げます。♀️
11月の平均気温は10〜15℃前後(地域差あり)。
この温度帯は、夏季施工と比べてコンクリートの初期強度発現が遅くなる時期です。
つまり「昨日までの感覚で脱型したらまだ固まっていなかった」というミスが起きやすい。
【主なリスク】
打設後の温度降下→表面乾燥ひび割れ
夜間冷え込み→初期凍結(5℃以下で危険)
脱型時の角欠け・面はがれ
これらを防ぐには、温度・湿度・養生時間の管理を徹底する必要があります。
木製型枠やコンパネは、朝露や湿気で吸水します。
吸水したまま打設を行うと、表面仕上がりに「ムラ」「剥離」「気泡」が発生。
→ 前日夜から養生シートで覆い、朝一で乾拭き確認。
気温10℃では、一般的に**24時間で強度発現が夏の70〜80%**程度。
→ 脱型は早くても翌日午後、できれば打設後30時間以上確保が望ましい。
打設時温度を15℃以上に保つのが理想。
冬期が近い地域では、打設時に温水練り・保温シート養生も検討すべき。
11月は乾燥風が強い季節。
風速2m以上では、型枠内部の水分が急速に奪われます。
→ 打設直後はシート・保温マット・湿潤養生で乾燥を防ぐ。
コンクリートは温度によって収縮・膨張します。
その影響を考慮して、型枠を“わずかに補正して組む”のがプロの技。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 10℃以下の朝打設 | 収縮を考慮して+1〜2mm余裕を持たせる |
| 昼と夜の温度差10℃以上 | 収縮クラック対策で目地部に緩衝スペースを設ける |
| 型枠パネル接合部 | 金物締めすぎ注意。温度差で膨張→割れリスク |
冬前のこの時期は、職人の「経験」が数字より信頼できる瞬間。
だからこそ、班長・職長レベルでの“現場判断力”が品質を決めます。
冷え込む時期は、手足のかじかみ・滑落・資材凍結など、物理的リスクも増えます。
足場の霜・朝露による滑り事故
凍ったコンパネの取り扱いでのケガ
暗い時間帯の照明不足
防寒具による動作制限・視界不良
安全朝礼では「冬用手袋・滑り止め靴・ヘッドライト点灯」の3点を徹底しましょう。
11月は“寒さの始まり”であり、“精度の試される月”でもあります。
気温管理・養生・安全対策——どれも地味ですが、品質と信頼の根幹です。
型枠の美しさは、見えない努力の積み重ね。
職人の手が震えるほどの冷気の中でも、ピシッと決まる面仕上がりこそが、現場の誇りです。
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