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日別アーカイブ: 2025年9月22日

第20回型枠工事雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社フジワラ、更新担当の中西です。

 

1️⃣ 合板(コンパネ)の基礎
• 厚みと支持間隔:12mm/15mm/18mm。支持間隔を詰めるほど反り・たわみは減るが手間増。仕上げ重視なら厚め+支持過密が鉄則。
• 表面:フィルム面(メラミン/フェノール)→離型性○・打放し○。木口の防水処理で寿命が大きく変わる。
• 等級/JAS:節・色ムラ・表面平滑性。打放しや化粧面は上位等級を選定。

 

2️⃣ 鋼製/アルミ型枠
• 強み:寸法安定・繰返し転用◎・面精度◎。Pコン跡/目地の計画と意匠調整が肝。
• 弱み:初期投資・重量・仮設荷重。クレーン段取りと保管スペース計画必須。
• 使い分け:外周壁・共用部=鋼製/アルミ、複雑意匠=木製カスタム。

 

3️⃣ セパレーター/フォームタイ(Pコン)
• 機能:対向する型枠の間隔保持+耐圧。
• 種類:スリーブ式/コーン式/一体式。仕上げ(打放し・防水)や撤去性で選ぶ。
• ピッチ:打設速度/コンクリート温度/スランプで圧力が変動。安全率を見込む。
• 開口周り:増しセパと補強リブで“はらみ”を抑制。

 

4️⃣ 支保工・サポート・クランプ類
• パイプサポート:許容荷重と座屈長。伸ばし切り厳禁、短いものを組み合わせて剛性UP。
• 単管/クランプ:盛り替え時は対角ラチェット増し締めが基本。
• 根太/大引:荷重伝達の“道”。荷重集中箇所(柱脚・梁下)にあて木+受け広げ。

 

5️⃣ 離型剤(剥離剤)
• 油性/水性/ハイブリッド:仕上げ・環境・季節で選ぶ。塗り過ぎ=色ムラ・はじきの原因。霧吹き塗布+拭き上げをルール化。

 

6️⃣ 金物・消耗品
• 番線は太さとねじり回数で保持力が激変。ねじりすぎは金属疲労。
• くさびは再使用で痩せる。定期交換+刻印で寿命管理。
• パッキン/気密テープは開口・打継ぎの漏れ止めの生命線。

 

7️⃣ 調達と保管のコツ
• 転用設計:図面段階で“何回使うか”を決めると、等級・厚み・表面処理が自動的に決まる。
• 保管:端面シール+養生フィルム+水平保管。立て掛けは反りの温床。
• 清掃:解体後即清掃→離型剤薄塗り→次工程への“即時回転”が寿命を伸ばす。

 

8️⃣ 失敗あるあると回避策‍♂️→✅
• 安物買いの銭失い:仕上げ面でやり直し→原価爆死。→化粧面は上位材+試験打ち。
• 離型剤ダレ:ムラ・はじき。→薄塗り・二度塗り禁止・拭き上げ。
• セパ短すぎ:締め代不足→はらみ。→支給長さ+カラーで即識別。

 

9️⃣ まとめ
材料は“投資”。寿命×手直し削減×美観で総合最適を。次回はコンクリート圧力と型枠強度の勘所を、数式と現場感覚の橋渡しで解説します。

 

 

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