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日別アーカイブ: 2025年11月12日

第24回型枠工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社フジワラ、更新担当の中西です。

 

年度後半の繁忙期

 

11月。公共・民間問わず、年度後半の現場がピークを迎える時期です。
「年内にここまで」「年末までに打設まで持っていきたい」——
そんな声が現場に響く季節。
型枠職人たちにとっては、スピードと精度を両立させる腕の見せ所です。


⚙️1. 工期短縮=型枠の段取り力

限られた人員・短い日照時間の中で進める11月現場。
生産性を上げる鍵は「段取り」にあります。

段取りの3原則:

  1. 図面読み込み(開口・逃げ・芯ズレの事前確認)

  2. 資材搬入と配置(クレーン・フォークリフトとの調整)

  3. 組立順序と分担の明確化(誰がどこまでやるか)

特にこの時期は、日没が早く照明が必須
照明計画を怠ると、午後4時以降の作業効率が一気に落ちます。
照明位置の工夫ひとつで「1日あたり30分の作業短縮」が可能です。


2. 効率化のカギは「仮設資材の整理」

繁忙期は、材料置き場が乱れやすい。
しかし整理整頓は単なる美化ではなく、労災防止と工程短縮の要です。

整理整頓のポイント

  • 型枠パネルはサイズ別・使用頻度別に区分

  • 釘・ボルト・サポートは「作業単位」ごとにセット化

  • 残材はその日のうちに廃棄 or まとめ保管

  • 通路確保でクレーン作業もスムーズに

現場でありがちな「資材探しのロス」は、1日10分でも月で換算すれば数時間分のムダ。
“探さない現場”が強い現場です。


3. 年末までの「型枠脱型→仕上げ」ラッシュに備える

11月〜12月前半は、構造体の仕上げ工程に突入する現場が多くなります。
つまり、型枠業者にとっては脱型→清掃→再利用→次現場のサイクルが一気に早まる時期。

  • 脱型材の破損チェック

  • パネル角部の欠け補修

  • コンパネ再塗装(剥離防止)

  • パイプサポートのねじ部グリスアップ

整備済み型枠を常に“次に使える状態”で管理することで、年末繁忙を乗り切れます。


4. 職人のメンタルケアも大切

11月は寒さと忙しさが重なり、ミスや疲労が増える時期。
班長・職長は「声かけ」と「休憩タイミングの見極め」を意識しましょう。

  • 「焦るより丁寧に」「安全第一」を口癖に

  • 寒冷による指の動き鈍化に注意

  • 夜間作業では交代制・短時間集中を徹底

「ケガをしない」「事故を起こさない」ことが、最大の生産性アップです。


まとめ

11月は、工期・寒さ・安全――すべてが重なる最も忙しい時期。
その中で現場を支えるのは、段取り・整理・チームの連携
今年もあと少し、焦らず確実に、最高の仕上がりで年を越しましょう。

 


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